【blog】10日間の沈黙の修行で雑念を手放すヴィパッサナー瞑想
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ヴィパッサナー瞑想
いつか、いつかと思ってなかなか行けなかったヴィパッサナー瞑想。
ついに決意を固め参加してきました!
1. ヴィパッサナーとは
ヴィパッサナーとは「物事をあるがままに見る」という意味があります。ヴィパッサナー瞑想は、10日間の間外界とのコミュニケーションを一切経ち、話すこと、読むこと、書くこと、運動することを一切せず、「今この瞬間」に意識を集中する瞑想する事で、ありのままの自分に気づく瞑想の修行です。
過酷だとは聞いていましたが…
想像以上の過酷な「修行」でした。
今振り返っても、よく10日間乗り切れたなと
10日間やり切った自分に驚きです… 笑
私が実際に体験したこと、心と体の変化、そして10日間の沈黙の瞑想を乗り切った後に感じた気づきを紹介したいと思います。ヴィパッサナー瞑想に興味はあるんだけど…と思っている人も疑似体験として読んで頂ければと思います。10日目終わった瞬間には「もう二度と行かない!」と思いましたが、終わって数日たちすごく貴重な体験をしたなと感じています。
2. ヴィパッサナー瞑想のスケジュール
4:00 起床
4:30-6:30 セルフプラクティス瞑想
6:30-8:00 朝食&休憩
8:00-9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 セルフプラクティス瞑想
11:00-13:00 昼食&休憩
13:00-14:30 セルフプラクティス瞑想
14:30-15:30 グループ瞑想
15:30-17:00 セルフプラクティス瞑想
17:00-18:00 ティータイム
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:00 瞑想
21:30 就寝
午前中だけで5時間の瞑想
1日10時間以上の瞑想時間です!
1日だけでも驚きのスケジュールでした。
3. 10日間のデジタルデトックス
瞑想センターへ着くとデジタルアイテムは全て預けます。携帯もKindleも預けました。それから、書く事も、読む事も、話す事も禁止。そのため、ノートもペンも預けました。私は常にジャーナリングしているので、書くことができないことが一番心配でした。でも10日中携帯を見たいとも、何かを読み書きしたいとも思いませんでした。
空き時間に外のベンチに座ってぼーっと空を見て過ごしていたのですが、これ携帯が隣にあったらぼーっとしている10分間の間に無意識に無駄に何回も携帯見ちゃうんだろうなと思いました。無駄に見てしまう。これデジタル中毒ですよね。
4. ヴィパッサナー瞑想中のマインドフルな食事
朝飯と昼飯。お米&野菜のヘルシーなご飯。
この食生活とても良かったです!おかずが野菜だけだと…と思っていたのですが、野菜だけでも十分に心が満たされました。ゆっくりと味わって感謝の気持ちで食べるマインドフルな食べ方が満足感を与えてくれたのだと思います。まさに「食べる瞑想」。
瞑想のせいなのかお肉もお魚も食べたいとも思わず、体がとても軽く感じました。元々胃が弱いのですが、やぱりお肉って消化に負担がかかっているんだなと実感。普段そんなにお米食べないのですが、10日間はかなりお米を食べました。でも2 kg近く落ちました。夜はフルーツだけなのですが、しっかりと寝ている間に消化して翌朝お腹が減って目が覚める。とても健康的でこの食生活いいなと思いました!
コーヒーデトックス
せっかくなのでコーヒーデトックスもしました。コーヒー飲んでも全然眠れるタイプなのですが、カフェインは眠りの質にも影響与えると聞いて今回コーヒーデトックスもしてみました。食後に紅茶を飲んでいたのですが、紅茶って嗜好品なんだなと感動。合宿中、毎日紅茶を飲む事がとても癒しになってました。なんか心がホッとするんです!普段感じない感覚です。
5. ヴィパッサナー瞑想体験
ではここからは瞑想の感想です。
① ヴィパッサナー瞑想 - 「体」の変化
私は身体の痛みが徐々に変化しました。
最初の2日間膝の痛みに襲われ座っているのが辛い…
2日目&3日目はめまいに襲われました。3日目に突然膝の痛みが消え、今度は肩と首に痛みが移動。あぐらの姿勢のせいなのか、ベッドの硬さのせいなのかわかりませんが、ガチガチに固まってしまいとても重かったです。2-3日続きました。6-7日目は肩の痛みも緩和されいい調子!そしてまた8日目から腰の痛みに襲われました。
あぐらは筋トレ
骨盤をたて、安定して上半身を真っ直ぐに乗せていないと、膝や肩に負担がかかります。そのためずっと腰を立てていたら、今度は腰が痛いので、お腹の筋肉も使うように心がけ。気のせいか10日後にはウエスト周りが細くなった感じがします。
体の痛みの変化は不思議でした。
② ヴィパッサナー瞑想 - 「心」の変化
最初に体験したのは止まない思考と感情の波。
家でもリトリートでも瞑想するのですが、こんなにも自分のマインドワンダリングを感じたのは初めてでした。マインドワンダリングとは思考が今ではなく様々なところを彷徨うものです。何も行動せずただ座っているので余計に自分の思考に気づきます。人って本当に1日7万回思考していると思いました!めまいは過剰なマインドワンダリングに酔ってしまったからでは?と思ったぐらいです…笑
最初の3日間のアーナーパーナ瞑想(呼吸にフォーカス)はとても大変でした。今思い出しても辛い3日間でした。
4日目に起きた不思議な現象
1時間のグループ瞑想を終えた後、2時間のヴィパッサナー瞑想のレクチャーがあり、それが今回一番の苦難でした。2時間を終えた時、私もですが、周りの人たちも皆放心状態。この時初めて「これは拷問?何で来ちゃったんだろう…」と後悔。でもその1時間後のグループ瞑想で、初めて1時間足も組み替える事もなく、目を開けることもなく、平静な状態で瞑想することができました。ここから1時間瞑想できるようになりました。
何か得なきゃという執着やエゴを強制的に手放せたからだと思います。もう10日間乗り切れたらそれでOKという気持ちになってました。執着は苦痛を生みますよね。1日瞑想漬けは最後までキツかったですけど…瞑想って体力&気力使うんですよね。夜9時には毎日ぐったりでした。
6. ヴィパッサナー瞑想体験の気づき
① 同じ時間を豊かにする「平静さ」の大切さ
学んだのは「平静さ」の大切さ。平静さが鍛えられました。思考や感情、感覚に振り回されず、平静さを自分で保つ力。1時間の瞑想で辛くなる最後の10-15分。その時間を体の痛みに翻弄され、心の反応 (「あと何分かな何分かな?早く終わらないかな?」と焦る心)に翻弄されてしまうと苦痛な時間になってしまいます。でも、その時間平静さを保ち、呼吸や体の感覚に集中していると穏やかな時間になります。同じ時間でも別物。自分のマインド次第で豊かにも苦痛にもなるんですよね。日常生活でも活かしていきたいです。「時間を豊かに使おう」そんな気持ちになりました。
以前読んだ本に書いてあった方程式
「痛み」x「 抵抗」=「苦痛」
これを体感した感じです。
「抵抗」が「受け止める」に変われば平静さが訪れます。
② 物理的に離れ「心の余白」を得る
独立してから2年間、プライベートと仕事の境目がなくなり常に仕事の事考えてました。好きな事なので嫌とかではないのですが離れる時間が必要だったようです。考えても何もできないので、この10日間は完全に仕事から離れる事ができました。まさにリトリートですね。今後のためにも必要な余白を持つ時間になりました。
7. 「今」を大切に生きる
今回実際に体験し、マインドフルネス瞑想とヴィパッサナー瞑想は別物だなと感じました。これはあくまで私の主観ですが、目的もやり方も違う印象です。ヴィパッサナー瞑想は心の浄化、解脱、悟りを目的にして、マインドフルネスは今この瞬間を大切に生きるイメージです。でもどちらも自分の意識の大切さで人生変わるんだというメッセージが込められている感じがします。自分ではできない貴重な瞑想体験を心と体で体感できました。
「沈黙」が明け参加者の皆さんと話せた時に、心と体が解放されたような感覚になりました。人と話した瞬間に心が緩むんです。人との繋がりは本当に人生にとって貴重なものなんだと実感しました。
逗子に戻ったら10日間乗り切った自分を癒やしに海へ。自然と感謝の心が湧き上がり、心から癒されました。
リセットしたのでまた心機一転「今を大切に」生きたいと思います。
Live your authentic life!