【blog】AROMA HEALING - 植物の力と香りで整えるアロマヒーリング
BE HERE NOWマインドフルネスコーチ/リトリートオーガナイザーのSERIです。
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「幸せの香り」
皆さんの幸せを感じる香りはなんですか?
私の「幸せの香り」はパン屋さんの香りです。
パン屋さんの中に入った時のあの焼きたての香り。たまりません。パンの香りだけで心が満たされ、幸せな気持ちになります。美味しい焼きたてのパンを食べた時の記憶が蘇ります。
好きな香りや幸せを感じる香りは人によって様々です。香りは気分や記憶と繋がっていて、その人の嗜好、ライフスタイル、過去の物語の記憶と紐づいています。
今回は「香り」について書きたいと思います。
1. 人間の嗅覚と香りの効果
香りの刺激が脳に伝わるまでの速さは0.2秒
人が匂いを感じるための感覚「嗅覚」は最も本能的な感覚です。嗅覚は、視覚・聴覚などの他の感覚とは違って、思考を司る脳の視床・大脳新皮質を通らずに、情動を司る大脳辺縁系に直接伝わります。香りの刺激が脳に伝わるまでの速さはわずか0.2秒以下であり、嗅覚は人間の感覚の中で最も本能的で原始的な感覚です。「これはいい匂い」「これは嫌な匂い」など好き・嫌い・快・不快を直感的に判断します。
香りと記憶
「海の匂い」といったとき、どんな匂いを想起しますか?想起する香りは人によって様々です。ハワイに訪れた時のシトラス系の爽やかな香り、アジアの海辺でマッサージした思い出のココナッツの香り、趣味の釣りを楽しんだ思い出と繋がる魚の香りかもしれません。人によって想起されるイメージは様々です。
喜怒哀楽などの感情や欲求などを司る扁桃体と、記憶を司る海馬は、情動の脳である大脳辺縁系にあります。嗅覚器官から大脳辺縁系までの距離は短く、仲介する神経の数も少ないため、嗅覚からの情報がスピーディーにダイレクトに脳に伝達されます。匂いの信号はいち早く脳に伝わります。ふと畳の匂いを嗅いだ時に「懐かしい」「おばあちゃんの家の匂い」と感じたりするのは、香りと記憶が繋がっているからです。1人1人ライフストーリーが違うように、香りと記憶の関係も様々です。
そして、その想起されるイメージが私たちの気分に影響を及ぼします。
香りは体にも影響を及ぼす
以前読んだ本に書いてあったのですが「3日間ヒノキの香りが漂う部屋で過ごすとナチュラルキラー細胞(NK細胞)が20%増加して、疲労感が軽くなった (李卿リケイ/日本医科大学)」という研究結果が載っていました。NK細胞とは、がん細胞を攻撃するリンパ球の一種です。 『生まれながらの殺し屋』という名前の通り、がん細胞やウイルスに感染した細胞などの異常な細胞を見つけ次第攻撃します。
NK細胞の数は、ストレス、加齢、農薬と行った要因により一時的に減少するのですが、ヒノキの香りの部屋で過ごすことでNK細胞がUPするそうです。試してみる価値ありですね!
2. 香りが人に及ぼすアロマセラピー効果
植物から抽出したエッセンシャルオイルが脳に直接届き脳の働きを活性化させストレスや悩みを解放させてくれます。エッセンシャルオイルとは、植物に含まれる天然の香りで、花・茎・根・果皮・樹皮・樹脂などから抽出される揮発性の芳香属化合物で、人の「体」「心」「精神」全てに同時に作用すると言われています。このように香りで人の心身を整えるのがアロマセラピーです。
人には400種類の嗅覚受容体があります。
匂いを感じるには2種類あります。
1つは、空気の中に飛ぶ香り因子をキャッチすること。
もう1つは、口の中に入った匂い成分を風味として感じることです。
香りと記憶の紐付けが違うため個人差はありますが、香りの種類によって与える気分が違います。穏やかな気分の時、集中力をUPさせたい時、落ち着いてリラックスしたい時、どんな香りを選んだらいいか。以前「香りのRETREAT」でAUTHENTIC BALANCEのアロマセラピストYUKOちゃんが香りの系統をまとめてくれたので下記に載せます。是非参考にしてみてください。
植物療法フィトセラピーに関してはこちらで記載しています。
(blog) 心と体を整える「植物の力」フィトセラピーでセルフケア
(blog) 「自然欠乏症」なんとなく感じる不調は自然不足が原因かもしれない
3. 気分に振り回されるのでなく気分を利用する
やる気が出ない
忙しすぎてイライラする
気分が落ちてる
集中できない
気分は、認知(考え方)、行動(活動)、身体(痛みなど)と相互に作用します。気分によってモチベーションが落ちたり、行動に影響を及ぼしてしまいます。気分のセットに効果的なのが「香り」です。
気分は移ろい行くものです。気分に振り回されるのでなく、気分を利用する。先にも述べたように臭覚はとても本能的な感覚器官で、情動を扱う脳の大脳辺縁系にダイレクトにしかもわずか0.2秒で届きます。気分をセットするのにとても効果的なパワフルなツールです!
ではどのように香りを選んだら良いか?
香りを選択する2つのアプローチ
①今自分が必要とする気分の香り
②今の自分の気分に寄り添う香り
集中力が切れてもっと集中したいという時には、今必要とする集中力を高めるペパーミントの香りを使うと効果的です。夜ソファーでリラックスしている時は、今の気分に寄り添う鎮静効果のあるサンダルウッドの香りを使うと良いです!
私はリトリートやセッションの際に自分の気持ちをグラウンディングさせるために「浄化の香り」のオイルで整えて今に集中しています。とても効果的です!
4. マインドフルに香りを嗅ぐ
気分を変えるには香りの嗅ぎ方も重要です!
私たちは匂いを嗅ぐ時探偵のように「どんな匂いか?」「良い匂いか?」何かを調べるように匂いを嗅ぎがちです。探偵のようにジャッジメントの気持ちで香りに接すれば、気分の変化を得るのは難しいです。先入観を持って匂いを嗅ぐと気分がなかなか変わりません。
マインドフルに香りを嗅ぐ
「何の香りか」を判断する習慣から離れ、香りがもたらす「今」起こっている体験に意識を向けるのがマインドフルな香りの嗅ぎ方です。香りを嗅いだ時に、自分の体や心に起こる変化に意識を向けましょう!
香りの瞑想方法
自分の心地よい香りを選択しましょう。
姿勢を正し、全身をリラックスさせ、大きく口からゆっくりと息を吐き出します。
香りを鼻先に携えて、鼻からゆっくり息を吸い、空気と共に香りが体の中に入っていくのを感じましょう。香りが喉を通り、胸を通り、お腹まで届き、体の中に広がるようなイメージをします。
そのまま3回深い深呼吸を繰り返しましょう。
香りに身を委ねるようなイメージで5-10分目を閉じて瞑想します。何か雑念が浮かんだら、判断せずに「こんなこと考えているんだ」と気づき、もう一度「香り」に意識を戻しましょう。
香りによって、体の力身が緩んだり、リフレッシュしたり、落ち着いたり、自分の中で起こる変化に意識を向けましょう。香りに身を任せ、ただ感じ、今に存在します。
MINDFULNESS
今この瞬間に、意識的に、評価せずに、注意を払う
- Jon Kabat-Zinn -
おすすめ本
プロカウンセラーが教える香りで気分を切り替える技術 ~香りマインドフルネス
松尾祥子(著)、東原和也(監修)
5. 眠りを促す香り
最近眠れない人多いですよね。
私たちには本来自然治癒力があり、眠っている間に、体が再生され、免疫系が強化され、ホルモンバランスが安定し、新陳代謝が促進され、体のエネルギーが増加し、脳の働きも改善されます。
「眠り」は心身の休息とメンテナンスです!
人は1日に7万回思考していて、現代人は過剰な情報で常に脳がアクティブな状態です。脳は小さな出来事にも常に闘争か逃走かの判断を繰り返し、反応し続けてます。それにより脳波が乱れ、交感神経が乱れ、体内時計が乱れ、自然のリズムが乱れがちです。交感神経の乱れは眠りに影響を及ぼします。
眠れない時、副交感神経を優位にする香りを使うと眠りを促してくれます。私はベッドに入ったらすぐに眠れるタイプなのでほぼ眠れない日はないのですが、たまに眠れない時はベッドの上でアロマスプレーを巻き、深い呼吸をします。
眠りに効果的な香り
ラベンダー・シダーウッド・イランイラン
マジョラム オレンジ・ローマンカモミール
ベチバー・ハワイアンサンダルウッド
副交感神経を優位にする呼吸法パワーブリージング
4秒で吸って、8秒で吐く
吸う息は交感神経と、吐く息は副交感神経と繋がっています。吐く息の長さを倍にすることで、副交感神経優位にすることができます。
6. 鎮静効果のある「浄化」の香り
BE HERE NOWのオリジナルのアロマオイルを作りました。
テーマは「Purify -浄化」
Purify
White Sage infused oil & tincture
with Palo Santo, Sandalwood, Frankincense
鎮静効果のあるセージのinfused oilに、聖なる樹と呼ばれるパロサント、精神を安定させるサンダルウッド、香りの王様と言われるフランキンセンスを調合。大地と繋がるような安定感に軽やかさとしなやかさがプラスされた「浄化」のグラウンディングオイルです。
大切な場面で心落ち着かせる時に
リラックスしたい時に
眠りの導入にぴったり
私も毎日のように愛用しています。
近々浄化の空間スプレー販売予定です!
7. 香りで毎日のセルフケア
香りは体験と一緒に記憶されます。香りは聴覚など他感覚との繋がりの中で記憶され、五感の他の感覚と共に連携した記憶を想起させる「記号」として機能します。香りに伴う体験が異なるので、香りの匂い体験も個人差があります。
香り=記憶・気分の効果を利用して、好きな「香り」で自分の求める「気分」をセットできます。
例えば
A. 朝のコーヒーの香りで活力をセット
「コーヒーの香り」を1日を始めるスタートボタンの役割にします。ちなみに、コーヒーの芳香成分は約300種類あるそうです。焙煎度合い、豆の産地、銘柄、気候条件や収穫時期、保存環境によっても変化しますし、飲んでいる間にも香りが変化します。朝一番にコーヒーの香りをマインドフルに味わって1日のスタートの活力をセットします。
B. 好きな香りで落ち着きをセット
自分の好みの香りのアロマスプレーやアロマロールオンを持ち歩き、何か気分を落ち着かせたい時に、マインドフルに香りを感じます。私は「浄化のオイル」でセットしていますが、ご自身が好きな香りで大丈夫です。香りの瞑想方法も参考にしてみてください。
C. 仕事モードからオフに切り替える
リモートワークだと仕事とプライベートの切り替えが難しいですよね。そんな時に香りが効果的です。1つ「仕事オフ」の空間スプレーを用意します。香りは好みで大丈夫です。毎日仕事が終わったらスプレーして、この香り=仕事から解放という気分をセットで自分に記憶させます。オフモードに切り替えやすくなると思います。
7. まとめ
香りの効果を学んでから、香りを毎日のセルフケアや気分のセットに活用するようになりました。簡単に気分をセットできるのでとてもおすすめです。最初自分はどんな香りが好きか分からなかったのですが、徐々に色々試す内にウッド系の香りやフィグの香りが心地よく感じると分かりました。是非ご自身の心と体に響く心地よい香りを探して、毎日のセルフケアや整え時間に活用してみてください。
香りの瞑想を体験してみたい方は是非BE HERE NOW RETREATにお越しください。五感の感度の上がる癒し体験をして頂けると思います。
Live your authentic life!