【企業】 ハードスキル/ソフトスキルの両面からプロジェクトを学ぶプロジェクトマネジメント講座

BE HERE NOWマインドフルネスコーチ/リトリートオーガナイザーのSERIです。
マインドフルネスをベースにしたウェルビーイングプログラムを展開し「自分らしく、生き生きと働く」マインドを育むサポートをしています。

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なぜプロジェクトマネジメントなのか?

私のキャリアはファッション業界からスタートしました。最初はインポート業務を担当し、プロセス改善などにも取り組んでいました。そんな折、アメリカ本社と日本のジョイントベンチャー設立、そして日本法人としての独立という大きな転換期に立ち会い、PMO(Project Management Office)にアサインされ、部署の立ち上げも経験しました。

PMOは、会社全体のプロジェクトを横断的に管理し、プロジェクトマネージャーの役割を担いながら、プロジェクトの成功を支える部署です。社内にプロジェクトマネジメントの概念を浸透させるため、毎年PM講座を開催し、知識とスキルの底上げにも力を入れてきました。

私が初めてリードしたプロジェクトは、JV設立に伴う独自システムの導入と、全社的な業務標準プロセスの構築。複数部署と連携し、社内スタンダードを作成しました。その後も年間10〜18件のプロジェクトが立ち上がり、そのうち約3分の1は私がPMとしてファシリテートし、常に2〜3件を同時並行で進めていました。

知見のない領域に挑戦することも多く、8年間のPMO経験は私を大きく成長させてくれました。今、独立して活動している中で最も役立っているスキルは、この時代に培ったプロジェクトマネジメント力です。それは仕事だけでなく、人生にも活きています。

このマインドフルネスを伝えるきっかけになったものプロジェクトマネジメントです。PMとしてプロジェクトメンバーをエンゲージし、エンパワーするにはどうすべきかという課題から、マインドフルネスやコーチングを学びました。

プロジェクトマネジメントは、フレームワークなどのハード面だけでなく、リーダーシップやコミュニケーションなどソフト面もとても重要です。そこでもマインドフルネスがとても役立ちます。

今回も、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン様にて担当させて頂きました。今年で3年目、3回目の講座の開催です。自らの経験を振り返りながら、「学んで良かった」「知っておいてよかった」と心から思えるエッセンスを凝縮し、実務に直結する内容としてお届けしました。

講座実施の目的と背景

私も企業でPMをしていた時に感じていたことなのですが、何の指針もなく前にただ前に突き進むのと、プロジェクト進行の全体像やフェーズを把握しながら進めるのでは、成果のクオリティも、PMとしての心構えも大きく異なるということです。

今回のプログラムは、”これからPMになる方”、”PMを数回経験し体系的に学びたい方”を対象にしています。プロジェクト全体の流れを学ぶハード面と、それを進めていくのに必要なマインドを含むソフト面をバランス良く組み合わせています。

同じ会社・部署内で共通言語を持つことは、プロジェクトを円滑に進める上で大きな力になります。そのため、プロジェクトマネジメントの基礎となるドキュメントについても触れています。また、受講者それぞれが自分のテーマで「MY PROJECT」を設計するワークも取り入れ、学んだことを即実践に結びつけられる構成としています。


プロジェクトマネジメントから学んだこと

PMO時代は、システム導入、倉庫移管、社内スタンダードの作成、オフィスプロセス改善、店舗プロセス改善、コアバリューの浸透、オムニチャネル、カフェの立ち上げなど様々なプロジェクトに関わってきました。

自分の知見のない領域にプロジェクトマネージャーとしてアサインされる事も多々あり、最初の頃は「何も知らない私がリードできるのか…」と怖気ずく事も多々ありました。でもPMOのお仕事を通して学んだことは、知らない領域でも、学び、意識し、周りの協力を得ながら前進すればファシリーテートできるという事でした。

プロジェクトマネージメントで養われたマインドは、「今は知らなくても、学べばできる」というマインドでした。

このマインドは今BE HERE NOWで様々なリトリート、イベント、研修を企画・構築しファシリテートする際にとても役立っています。ずっと企業勤めだった私が独立して、PLも経費精算も苦手だったのに自分で収益管理や確定申告をやり、IT周りも疎いのに自分でHPを作り、周りの協力を得つつ、学びや失敗を重ねながら何とか成り立たせています。これもPMで学んだスキルとマインドのおかげです。

learning agility

Flexibility to adapt, openness to feedback, and the ability to learn
by Kellogg MBA – Entrepreneurial Leader


ハードスキルとソフトスキルの重要性

私がプロジェクトマネジメントを学び始めたのは、PMOにアサインされた時でした。当時はPMOが何の略かも知らない状態からのスタート。まずは「プロジェクトとは何か」「プロジェクトマネジメントとは何か」という基本概念やフレームワークを、本や大学の講座(テンプル大学PM講座)などを通して体系的に学びました。

幸運だったのは、私をPMOに抜擢した上司がコンサル出身で、豊富なプロジェクト経験を持つ方だったことです。プロジェクトの現場で、必要なフレームワークや考え方をその場その場で教えていただき、視野と判断力を大きく広げることができました。

同時に、その上司からは「ハードスキル」だけでなく「ソフトスキル」も多く学びました。リーダーとしてのあり方、EQ(心の知能指数)、マズローの5段階欲求など、人や組織のマインドに関する知見です。プロジェクトを推進する中で、「フレームワークだけでは成功しない。メンバーを動かすのはマインドだ」ということを実感しました。そこから私はマインドフルネスやコーチングを学び、振り回されない自分をつくり、メンバーをエンパワーできるよう意識してきました。

プロジェクトをリードするためには、

  • ハードスキル:プロジェクトの体系、流れ、フレームワーク、専門知識など

  • ソフトスキル:自己管理や対人関係、チームビルディング、交渉力など

  • メタスキル:ハードとソフトを結びつけ、状況に応じて使いこなす力
    が必要です。

ハードスキルは「知る」ことで、ソフトスキルは「意識する」ことで、そしてメタスキルは「使う」ことで養われます。これらをバランス良く身につけることが、プロジェクト成功の鍵だと確信しています。

Develop yourself

HARD SKILL, SOFT SKILL, META SKILL


大変だからこそ必要なセルフマネジメント

PMOとして働いている時に振り回されないマインドが必要だと感じました。プロジェクトは決してまっすぐに進むものでなく、課題・問題・コンフリクトがつきもので、計画通りにまっすぐ進むことはありません。カルチャーや考え方の違いも影響を与えます。完璧主義だった私は振り回されて胃炎になることも頻繁にありました。でも振り回されずに、どっしりと冷静で俯瞰的でないとプロジェクトマネージャーは務まりにくいものです。そこで私を支えてくれたのが、マインドフルネスの考え方でした。

マインドフルネスの概念を学び、マインドフルネスを日々実践することで振り回されないマインドが徐々に養われました。自分を追い詰めず、自分らしくもう少し肩の力を抜いて楽にいられるようになりました。ストレスからくる胃炎からも解放されました。

PMO時代にできた朝の習慣が、出勤前のヨガや運動、そしてもやもやした時のジャーナリングでした。出勤前にヨガスタジオに行ったり、駒沢公園まで散歩したり、ジムに行ったり、お気に入りのスタバに寄ってジャーナリングしたり、自分の心と体を整えてからプロジェクトに取り組んでいました。NY出張の際も、朝早く起きてヨガスタジオで動いてから出勤するというマインドフルな時間を持って自分の良い状態を保つ意識をしていました。

私たちはスキルが足りないのでなく、自分の体や心の状態によって自分の持っている力や潜在能力を最大限に活かせない事が多いです。だからこそ、自分の心と体を良い状態に整える。これが大事だなと学びました。現在、マインドフルネスやウェルネス、セルフケアをお伝えする仕事をしているのも、この考えに基づいています。


参加者の声

  • PMに特化したトレーニングは初めてでしたが、仕事だけでなく人生における考え方、視点に共通するもので、今後の自分自身にとってもとても良い機会となりました。

  • 先生方から学ぶ事が多かったことや他の参加者の考えや意見が聞けた事が非常に自身にとっても刺激となりました。

  • テキストを元に、大きな流れと詳細で構成される事で1日の短い時間で理解しやすかったです。

  • 端的に分かりやすく、PMとしてのものの捉え方をご教示いただきました。

  • ファシリテーターがお二人いることで、お二人の知見を共有頂けた。特に今までの経験からお話頂けたことは参考になった。また、気兼ねなく質問があった際は聞けたことは良かった。

  • 研修の場を非常に落ち着いた場としていただき、セルフワークの際にも様子・タイミングを見計らって適切なアドバイスをしていただいた。

  • プロジェクトのための準備や効率よく進めるには、チームの力が必要なこと、プロジェクトの途中には何かしらの壁が必ず生じてしまうことを発見できました。

  • ハード・ソフト・メタスキルを磨いでプロジェクト”management”を意識することで、プロジェクトをチーム全体で深めたり、効率的・効果的なものにしていくことが出来るということが明確にイメージできた。

  • プロジェクトマネージャーの基礎として必要なハード/ソフトスキルをじっくり学べました。特にハードスキルは取り組んだことのない内容が発見でした。

Co-Facilitator

今回もコーチングの先輩チョロさんこと廣﨑 淳一さんと共同ファシリテーションさせて頂きました。チョロさんはグローバルITおよびコンサルティングファームで多くのプロジェクトのリードやスポンサーをされていました。コーチとして信頼できる先輩であり、プロジェクトマネジメントの先輩であり、フリーで働く先輩として信頼しているチョロさんと一緒にファシリテーションできて光栄です。

私はプロジェクトマネージャーの立場から、そしてチョロさんはプロジェクトスポンサーの立場から、様々な視野で参加者の皆さんと学ぶことができ楽しかったです!


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